총참모부
◆総参謀長兼人民武力部副部長金英春次帥
◆副総参謀長朴勝元、副参謀長??
韓国の合参に該当する。総参謀部直属局は、概ね14個局がある。14個局中、作戦局と偵察局が最も核心に属する部署である。通信局、化学局、工兵局等は、自体直轄部隊を保有している。総参謀部隷下には、直属局の外にも、各種兵科司令部(Branch
Command)に該当する教導指導局3個と地上軍軍団、そして海空軍司令部等が所属し、総参謀部から作戦指揮を受ける。教導指導局とは、教育、指揮、訓練責任を負う部署という意味である。即ち、軽歩教導指導局は、軽歩兵部隊の教育、指揮、訓練を担当する部署を意味し、戦車教導指導局や砲兵教導指導局も、同様の意味である。最近、砲兵教導指導局が砲兵司令部に改編されたという報道もある(写真は金英春)。
相当期間、公開資料において、北朝鮮の副総参謀長が確認されていないが、2000年9月、南北国防長官会談に参席した人民武力部長金鎰浮ノ随行した人物中に副総参謀長朴勝元という人物が確認された。当時、国内マスコミに「頭脳の回転が速く、外交感覚が秀でた嘱望される次世代人物」と報道された。恐らく、副総参謀長も1名ではなく、2〜4名程度になるものと推定される。
総参謀部隷下部署
◆総参謀部軍事訓練局(戦闘訓練局?)
各種教育訓練計画と指針を下達する。脱北者康明道(北朝鮮総理カン・ソンサンの娘婿)の証言中に登場する「戦闘訓練局」は、軍事訓練局の別名のようである。
◆総参謀部軍事発展局(軍事開発局?)
戦略、戦術開発を担当するものと知られている。韓国陸、海、空軍の教育司令部の教理開発研究部署に該当する。『朝鮮人民軍』(金ジョンスン、金剛書院、1990)p370に出てくる「軍事開発局」は、軍事発展局の別名のようである。
◆総参謀部幹部局(→人民武力部直属局に所属変更)
70〜80年代の資料には、幹部局が総参謀部直属部署と出ている。しかし、最新版国防白書では、人民武力部直属局と出ているのを見れば、所属が変更されたようである。
◆総参謀部隊列補充局
兵士達の部隊配置、士兵人事管理を担当する(北朝鮮の戦・平時動員体系研究、参照)。
◆総参謀部軍事動員局
『防衛叢書』には、所要兵力及び梯隊兵力把握、兵力充員計画及び執行任務を担当しているとされている。この説明通りとすれば、隊列補充局の任務と重複要素が多いようである。従って、韓国国防部の動員局と同様に人的動員のみならず、戦時に備えた物的動員業務まで担当しているかも知れない。一部資料では、教導隊、労農赤衛隊、赤い青年近衛隊の動員にも関与しているという。
◆総参謀部通信指揮局(通信局?通信指導局?)
各軍の有無線通信の運用及び監督を担当している。隷下に直轄通信旅団も保有しているという。韓国の国軍通信司令部(国通司)と類似した任務を帯びているようである。資料により、通信局や通信指導局とも出ている。
◆総参謀部電子戦局
湾岸戦以後、大幅に強化されている部署で、美林大学という電子戦及びその他の最新軍事技術専門研究機関も設置したという。70〜80年代の資料で確認されないのを見れば、80年代以降に創設されたようである。
◆総参謀部核化学防衛局(化学局?)
◆総参謀部工兵局
『防衛叢書』には、軍事施設建造及び地雷埋設任務を有していると出ている。強いてそのような任務のみ有するものと制限的に考える必要はないようで、韓国の各軍本部工兵監室に該当する部署と考えられる。隷下に重渡河旅団を保有しているという。
◆総参謀部兵器局
兵器弾薬の保管及び出納を担当しているという。
◆総参謀部地質局
軍用地図の作成及び配布任務を有しているという。
◆総参謀部監察局?
予算執行に関する統計と調査任務を有しているという。最近、内外通信において監察局が漏れ落ちた場合があるのを見れば、あるいは、監察局は廃止されたのかも知れない。
◆総参謀部軍事発刊局?
一部資料では、軍事発刊局という部署も見える。軍事発刊局は、軍事発展局の誤記であり得るが、軍事発刊局を意味することもあり得る。
最終更新日:2003/06/13